神智学~アリス・ベイリーの「秘教」

このページでは、新しい時代の科学のパラダイムとしてエソテリック・サイエンスを推進するのに、なぜ「神智学~アリス・ベイリーの秘教」を根幹に据える必要があるのか、以下の項目にしたがって、その理由をある程度本格的に説明しております。

 

万物の理論の探究

(近代)神智学とは

アリス・ベイリーと「秘教」に関して

「万物の理論」に値する可能性のあるアリス・ベイリーの著作シリーズ

 

万物の理論の探究

今日、スピリチュアル分野に興味関心のある多くの方が「見えない世界を安心して学べる信頼できる体系」を探し求められる一方で、先端的科学者の中からはその要望に応え、目に見える物質的な世界から、目に見えない意識の世界(、さらには宗教で語られてきたような神の世界があるとすれば、それ)までも統一的に捉える、真のホリスティックな科学と言える「万物の理論」(*)を模索する動きが強まっています。

 

このサイトでは「その両者の探究に対する本質的な回答は、実はすでに1世紀以上前から準備されていたのではないか?」という立場から、早急に検討すべき主要な情報の提供を行います。

それは、ブラヴァツキー夫人に始まる「(近代)神智学」と、それを引き継ぐといわれるアリス・ベイリーによって伝えられた「秘教」です。

 

これらは難解なこともあり、特に後者の内容はおろか存在さえも、日本では未だほとんど知られていませんが、このまま無視して放置しておくにはあまりに貴重な内容が含まれているため、以下、ごく簡単にご紹介いたします。

今回このサイトを訪れていただいたことを機会に、お目通しいただければ幸いです。

 

(*)「万物の理論」とは

 

物理学において、ニュートンの古典を乗り越えるものとして、アインシュタインの相対性理論と量子力学が登場しました。

片方はマクロの、片方はミクロの宇宙を捉えるもので、両者を融合した「大統一理論」を作ることがこの1世紀の先端物理学者たちの夢でした。

彼らは、それが完成したら、この宇宙の“すべて”を捉える理論が完成したことになると考えたからです。

 

しかし、普通の人の常識的感覚からしても、「もし大統一理論ができたなら、それで宇宙の森羅万象すべてが捉えられる」と言うのは何かちょっと変、と感じられるのではないでしょうか? 

それで捉えられる“すべて”とは、わずかに物質世界の現象のみだからです。

私たちのこころ~意識、さらには(あるとすれば)この宇宙を創造した全知全能の神の世界などは、おそらくそれからは導き出せないのではないでしょうか?

 

ではそれらを含めた、本当の意味での「宇宙のすべて」を説明できる理論はないのか?

哲学的傾向のある研究者たちは、それを「万物の理論」として、探究していました。

 

現在、(見えないスピリチュアルな領域まで含め)この宇宙の森羅万象全体を捉える「万物の理論」と呼べるものに対して、3段階で構築が試みられている、と考えられます。

 

1 一つは、純粋にアカデミックな科学を拠り所にして、最先端の科学的研究まで網羅し、

  体系化したレベルのもの

 

2 1だけだと、言えることがかなり限定されてしまうので、見えないスピリチュアルな領域

  関しては、1,000年以上続いているような、信頼できる経典などに書かれているものまで

  信頼できる原資料として含めて、整理~体系化したもの

 

3 最近のものまで含め、形而上学的な観点も含め、最も整合性の取れるよう構成された理論モデル

 

 

このうち、1のレベルで為されたものの代表が、アーヴィン・ラズロのシステム哲学、

2のレベルで為されたものの代表が、ケン・ウィルバーのインテグラル理論、

3のレベルで為されたものの代表が、アリス・ベイリーの秘教の体系、

と言えましょう。

 

そして、この3つのアプローチのうちどれが最善、というよりも、どれもが意味があり、相互に補完的な関係をなしている、と考えるべきだと思います。

これらの協力~統合によって賛同する人が増え、従来のパラダイムは徐々に乗り越えられていくことでしょう。

( 近代 ) 神智学とは

 

西洋において、神智学と呼ばれる教えの伝統は古来より続いてまいりましたが、ここで言及しているのは、今から140年ほど前にロシア人のヘレナ・ペトロヴァ・ブラヴァツキーが、「神智学協会」を創って(1875年設立)始めた、それまでのものと区別する場合は近代神智学と言われるものです。

 

それまでの神智学にない特徴としては、東洋のインド思想、西洋のカバラを中心に古今東西に伝えられてきた叡智を、神秘的な言葉ではなく、現代科学にも接合できるよう、可能な限り飛躍の少ない論理的な体系として統合・編集していくことが意図されていた、という点にあります。

 

今日、スピリチュアルやヒーリングなどの世界を中心に、見えない領域の構造を語る際の一般用語としてなじみになっている「エーテル」「アストラル」「メンタル」といった言葉は、インド思想にあった概念をもとに、波動の周波数的な考えから明確に切り分けたものとして、神智学で最初に使われ出したものだと思われます。

 

このように、科学と融合しやすい論理体系である、というところがそれまでの伝統的叡智にはない要素としてとりわけ重要で、それゆえ、様々な分野の専門家がますます神智学を拠り所にしたり、参考にしているという状況が、欧米では生まれてきているようです。

 

今の日本では、神智学というと教育関係で有名なルドルフ・シュタイナーを思い浮かべられる方が多いと思います。

シュタイナーも、1900年台初頭に神智学協会ドイツ支部の責任者をやっていた時期があり、『神智学』という本も出しておりますが、その後彼はたもとを分って、西洋神秘主義を中心にした類似の体系に整理したため、彼の思想は、専門的には「人智学」として区別した方が明確になります。

 

もちろん、「人智学」にも優れた面が多々あります。

両者の役割分担を簡単に述べるならば、「人智学」が実践面への適用・応用として価値ある実績を残してきたのに対し、神智学は本質的な理論的枠組みとしてより明確である、と言えるのではないでしょうか。

 

神智学協会からは、クリシュナムルティなど優れた人物が多数輩出され、政治・宗教・芸術・科学など広範な分野に影響を与え、日本ではあまり知られていないものの、現代文明に与えたインパクトは計り知れないものがあります。

 

簡単に例を挙げるならば・・・

 

◎ブラヴァツキーとその同僚で初代会長のオルコットは、スリランカ人より「独立闘争における英雄の一人であり、現在の宗教、国家と文化再生の開拓者である」と見なされているようです。

 さらに、2代目会長でアイルランド生まれのアニー・ベザントは、女性解放運動の闘士として働き、ガンジーと出会ってインドに渡り、インド独立運動の指導者にもなっています。

 

◎エジソンやアインシュタインといった人たちは、ブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』等の愛読者であり、その発明や発見のインスピレーションをそこから受けたことがと考えられます。

 

◎拙編著『未来を開く教育者たち  シュタイナー・クリシュナムルティ・モンテッソーリ… 』では、神智学の教育関係への影響がまとめられており、その中には、国連の教育・科学部門の専門機関であるユネスコまでが、神智学協会の教育部門の力添えで創設されたものであることが、歴史的に検証されています。

 

◎近年の医学から代替医療における神智学の多大な影響は、「エソテリック・ヒーリング講座」の紹介のところで、示すことにいたします。

 

◎スピリチュアルな分野の話になりますが、占星術が今日、非常に人気のある分野になったのは、アラン・レオによって始められた近代占星術の創始にさかのぼると言われていますが、それは彼が神智学協会占星学ロッジに所属し、神智学の宇宙観・人間観が新たな占星術の提唱のための根拠を与えたことが、決定的要因だったとされています。

 

 

神智学がこのように多様な分野の変革・発展に、根本的な衝撃を与えられた理由は、繰り返しになりますが、「宇宙および人間の本質を、それまでの神話や宗教的言語ではなく、科学的ともいえる言語で語ったこと」にあると、考えられます。

 

そして、ブラヴァツキーおよびその後継者たちの仕事をさらに厳密な論理的体系に仕上げたのが、アリス・ベイリーによって伝えられた情報なのです。

アリス・ベイリーと「秘教」に関して

 

アリス・ベイリーは1880年イギリス生まれの女性で、インドからアメリカに渡り1949年に亡くなるまで、24冊の著作を残しています。

 

アリス・ベイリーの知名度は、日本ではまだあまり高くありませんが、海外では「ニューエイジ・ムーブメントの生みの親」と評され、国連本部の職員たちが研究サークルを作っていると聞きます。

また、世界賢人会議およびワールド・シフトの提唱者で、「万物の理論」のところで紹介した傑出した天才であるアーヴィン・ラズロも、ブラヴァツキーとともにアリス・ベイリーの名前を再三出し、引用・紹介しています。

 

日本語の翻訳は2017年現在、AABライブラリーから大半のものが訳出され、残すところあと1割以下、というところまで来ています。

 

こういった難解なものでは、翻訳の精度が気になるところですが、日本語への翻訳は、長い年月をかけてボランティア・グループによって原文に忠実に統一された用語でなされ、最終的には同一人が責任をもってすべてをチェックしているため、非常に信頼のおけるものになっています。

 

ブラヴァツキーの著作は、まだ大半が未翻訳の状態でとても残念ではありますが、より整備・体系化されたアリス・ベイリーの情報に関して、これだけ学習条件が整ったことによって、新しい枠組みの科学を構築する際に必須の「万物の理論」を探究するにあたり、日本はかなりよい基礎環境が整備された、と言ってよいと思います。

 

 

とは言っても、「秘教」の文章はとても難解なため、一人で解読していくのは困難で挫折してしまいがちなため、それをやさしくひも解いて、各人で読みこなせる段階までお手伝いしよう、というのが、エソテリック・サイエンス・スクール設立の趣旨となります。

 

実際、アリス・ベイリー作品の表紙は、原著も翻訳も濃紺一色、全刊を並べたとき姿(大部のものが多く、翻訳では倍以上の冊数、厚さは1mあまり)は本当に圧巻で、大部の学術論文集といった趣で威圧感を与えることはあっても、読者に媚びる部分はまったくありません。

 

(芸術家肌の方には、アンティークな家具によく似合うシンプルで重厚なデザインを気に入ってインテリアとして活用されています。

もっと頻繁に利用され、好評をはくしているのが、不眠症の方の睡眠薬としての利用です。

余談でした。まじめな話題に戻し・・・)

 

アリス・ベイリー作品は、多岐にわたる分野を扱っているにもかかわらず、相互に関連し支えあっており、1冊だけをどんなに読み込んでもあいまいな部分が多々残るような形で書かれており、全巻を繰り返し熟読して、初めて深い部分が見えてくるようになっています。

 

すべてがエネルギーとして相互に関連しあっており、それを表記する真にホリスティックな「万物の理論」になっていたとすれば、ある意味、それは当然のこととも言えます。

 

ホリスティック医学~統合医療の世界的権威として日本でも著名なアンドリュー・ワイル博士が、真の医療者と呼ぶにふさわしい師と仰いだと言われる伝説のオステオパスであったロバート・フルフォード氏は、自分の身近で学んでいた人たちに、「(エソテリック・ヒーリング~『秘教治療』だけでなく)アリス・ベイリーの全書籍を読みなさい」と語っていたという記録が残っていますが、これはフルフォード氏がアリス・ベイリーをかなりな程度読みこなし、そこから自らの研究・実践における貴重なヒントを多々引き出していたことを物語っていると感じます。

 

アリス・ベイリーのほとんどの著作の巻頭に掲げられている文章の中に、

「私が書いた本は、受け入れられるよう要求することなく世に出される。

それらは正しく真実で有益なものかもしれないし、そうではないかもしれない。

それらが真実であるかどうかを適切な実践と直観の修練によって確信するのはあなた方の役目である」

と書かれていますが、フルフォード氏はまさにそれを遂行して、確証を得たのだと思います。

 

私(神尾学)も同様のチャレンジをしてきて、(それほど高いレベルではなく、おこがましい限りではありますが)やはり同じような確証を得ています。

しかし、それはフルフォード氏や私の体験であって、他の人に強要されるべきものではありません。

 

ここでは、多くの方が求めてやまない「万物の理論」に当たる可能性のある情報がすでに存在することを伝えし、それを学びたい、あるいはそれ以前にその可能性を真剣に吟味したいという方に対して、勉強の機会を提供させていただくために記していると、お考えください。

 

万物の理論に値する可能性のあるアリス・ベイリーの著作シリーズ

アリス・ベイリーの残した著作は下記の24冊ですが、・・・・・・より上の18冊がジュワル・クール大師によって伝えられた「新しい時代のための啓示」ともいえる特別な重要性をもつものと考えられます。

 

 『イニシエーション』

 『秘教瞑想に関する手紙』

 『宇宙の火』(1・2が翻訳済み、3・4は未)

 『ホワイトマジック』(上・下)

 『新時代の弟子道』([原著はⅠ・Ⅱ] シリーズ1~6)

 『人類の問題』

 『キリストの再臨』(*)

 『国家の運命』

 『グラマー――幻惑と錯覚の克服』

 『テレパシーとエーテル体』

 『新しい時代の教育』

 『ハイラーキーの出現』(上・下)

※『秘教心理学・第一巻』

※『秘教心理学・第二巻』(上・下)

『秘教占星学』(上・下)

『秘教治療(エソテリックヒーリング)』(上・下)

※『光線とイニシエーション』(上・下)

 ・・・・・・・・・

 『意識の進化――アリス・ベイリーの講演録』

 『魂とそのメカニズム』

 “From Intellect to  Intuition”(『知性から直観へ』)

 『ベツレヘムからカルバリーへ』

 『魂の光――パタンジャリのラージャ・ヨガ経典』 

 『未完の自叙伝』

 

(*以外は、AABライブラリー刊 *はシェア・ジャパン出版、英字のものは、未翻訳)

 

先に紹介したように、これらの作品はすべて相互に関係しており、この構成順に(1万ページを超えることになりますが)「1巻の書物」と考えるべきものだと思われます。

 

 

この秘教の信憑性は、先ほどあったように、各自で確認するしかありません。

しかし、以下の点は、客観的に確認できていると言ってよいと思います。

 

1. ミクロからマクロまで、神による創造から現象界で起きている宇宙の森羅万象までを、統一的に論理的矛盾なく説明できる、エレガントな数学的構造をもった体系であること

2. 古今東西の信頼のおける伝統的思想および科学と照らして、大きな矛盾がないこと

3. 発表されてから100~60年あまり経っている今日の状況と照らしても、その先見性は目を見張り、予言的に書かれたものの多くが実際に実現したり、その方向に進んでいること

 

そういった条件を満たしつつ、「すべてはエネルギーである」という前提で統一的に論じられているのが、アリス・ベイリーの作品群です。

それゆえ、真の「万物の理論」の骨格と言えるものである可能性が、あるのです。

 

それを検証しつつ、研究を進めていこうというのが、エソテリック・サイエンス・プロジェクトです。